第14回 日本摂食・嚥下リハビリテーション学会報告
 

 平成20年9月13日〜15日に千葉県の幕張メッセにおきまして、「第14回日本摂食・嚥下リハビリテーション学会」が開催されました。全国から栄養士、看護師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、歯科医師、脳外科医師、大学研究者など多数の職種が集まります。全国の学会でもこれだけの職種が集まる学会はないと思います。当院からは1題は口演、2題ポスターと計3題発表いたしました。栄養課よりポスター発表が「在宅療養患者の食事に関するアンケート調査」と「口腔内残留・咽頭残留を有する患者に対するゼリー(スライス法)併用の試み」、放射線部より「モニタを直接ビデオ撮影時の検討」で発表されました。

 「在宅療養患者の食事に関するアンケート調査」を発表し、在宅における食事の厳しさを訴えられました。

 

 

 「口腔内残留・咽頭残留を有する患者に対するゼリー併用の試み」では、嚥下造影検査時に通常の食材とメーカーで開発されているゼリーを併用し、嚥下時間を測定。口腔内残留・咽頭残留の有無を調べ、発表いたしました。

 

 「モニタを直接ビデオ撮影時の検討」では、嚥下造影検査時に映像を見やすくするために補償フィルタを作成し工夫したことと、患者や検査者の被ばく線量を推定し、透視条件を考慮して検査をする必要があることを発表いたしました。嚥下造影検査は、透視台とビデオカメラさえあれば気軽にできる検査なので、ちょっと工夫するだけで映像が格段に良くなること、また設備が整っている施設でも嚥下透視の条件等参考にできることを発表いたしました。

 他にも会場内では、活発な討論が行われ、私たちもいろいろと吸収することができました。また病院や患者さんに還元できるよう努力したいと思います。