骨粗しょう症

 みなさんは、骨粗しょう症って病気知っていますか。体の中のカルシウムが不足してがスカスカになり、もろく折れやすくなる病気なのです。人間の背骨の一つの断面図を表しているのですが、左側が正常な骨、右側が骨粗しょう症の骨なのです。見てわかるように右側はスカスカですね。こうなると痛みはもちろんのこと、軽く転んでも骨折するし、それによって高齢者では寝たきり痴呆と最悪の道をたどることになるのです。

 女性に圧倒的に多いですが、日ごろの生活や習慣も少なからず関係しています。高齢者に多いですが、最近では、若い人も要注意!

 それではどのようにしたら、骨粗しょう症は、治るのでしょうか?一つは骨の中のカルシウムを増やすことです。薬でもある程度は増やせますが、若いころからの生活習慣にかかっています。なる前に生活を改善し、予防しましょう。一度、骨の量を測定してもらいましょう。当院ではCT装置を使用して測定することが出来ます。約5分で終わります。

 もし骨粗しょう症になってしまったら、専門の先生と相談しながら、治療を受けてください。

 

1.なぜ圧倒的に女性に多いのか?

骨粗しょう症の発症年齢は、女性では50歳代から急増し、65歳以上では全高齢者の約3分の1、約800万人にはっきりした症状があり、男女比は1:4と女性に圧倒的に多い。特に女性では閉経後または卵巣摘出後に、急速に骨の量が減って骨粗しょう症になりやすいのでホルモン(エストロゲン)の低下は、骨粗しょう症になりやすいのです。閉経しても骨粗しょう症になる女性とならない女性との大きな違いは、それまでの骨の量の差で、両者の食事の質、運動量などの違いが見られます。

2.生活改善(若いうちからが大事です。)
  • 日光にあたりましょう!

 日光に当たることはカルシウムの吸収を手助けするビタミンDをつくります。

  • 自分に合った無理のない運動を心掛けましょう!

骨には刺激が必要です。せっかくとったカルシウム(骨の材料)を有効に使うために適度な運動をしましょう。激しい運動はかえって危険です。

例)散歩(1日5000歩以上)水泳、体操など

3.骨折予防について

骨折は寝たきりの原因につながります。骨折の危険を少しでも減らすように家の中でも転倒防止策を!(特に高齢者の方へ)

  • 整理整頓・・・部屋はすっきりと

  • 照明・・・・・足元は明るく

  • トイレ・・・・手すりをつける、和式から洋式へ

  • 床・・・・・・すべらないように

  • 階段・・・・・手すりや滑り止めをつける

  • お風呂場・・・浴槽は低く、手すりをつける

4.食生活
1.カルシウムを多く取りましょう

日本人は1日600・必要とされていますが、少しでも骨を増やしたいあなたは800・以上を目標にしましょう。

カルシウムの吸収は食物によって違います

牛乳がいちばん体に吸収されます

牛乳・乳製品(表の中の太い数字はカルシウム量(・)です。)

 

牛乳

1本(200・)

200・

乳飲料(コーヒー)

1パック(200・)

120・

スキムミルク

大さじ2(12・)

132・

無糖ヨーグルト

1/2カップ(100・)

110・

アイスクリーム

1個(100・)

140・

プロセスチーズ

厚さ1.5・1切れ(30・)

189・

スライスチーズ

1枚(20・)

136・

豆・種実類

 

豆腐(もめん)

1/3丁(100・)

120・

厚揚げ

1/2枚(100・)

240・

がんもどき

1枚(90・)

243・

おから

50・

50・

凍り豆腐

1個(20・)

118・

油揚げ

1枚(25・)

75・

納豆

1/2パック(50・)

45・

きなこ

大さじ1(6・)

15・

ごま

おおさじ1(6・)

72・

魚介・海草類

 

イワシの丸干し

1尾(30・)

336・

ウナギのかば焼き

1串(100・)

150・

干しエビ

おおさじ1(8・)

184・

ししゃも

1尾(20・)

88・

シラス干し

おおさじ2(10・)

53・

煮干し

5尾(10・)

220・

しじみ

殻付き(50・)

32・

ヒジキ(乾燥)

1/5カップ(10・)

140・

きざみ昆布(乾燥)

5・

37・

野菜類

 

枝豆

さやつき(100・)

50・

カブの葉

1/4把(100・)

161・

こまつ菜

1/4把(100・)

261・

チンゲンサイ

1株(100・)

117・

ほうれん草

1/4把(80・)

42・

野沢菜漬

30・

48・

切り干し大根

200・

94・

大根の葉

50・

74・

高菜漬

30・

39・

2.ビタミンDも取りましょう

 カルシウムの吸収を良くするためにビタミンDはとてもたいせつです!

ビタミンDの多い食品

干し椎茸、さつまあげ、ぶり、サケ、イワシ、さんま、レバー、カツオ、マグロ脂身