膝の後ろにある滑液包といわれる袋で炎症が起こり、その袋に水が溜まることにより生ずる腫瘤(しゅりゅう)です。
滑液包は、関節が動くことにより生じる腱や靱帯の摩擦や機械的刺激を少なくするための潤滑油(滑液といいます)がはいった袋で、様々な関節の近くに存在します。
膝関節にも10数個の滑液包があるといわれています。
歴史的にベーカーという人が結核菌による膝関節炎に合併する嚢腫として初めて紹介したため、このような名前がついています。
実際は、結核菌による関節炎よりも、変形性膝関節症、慢性関節リウマチといった膝の関節炎に合併して起こることが大半です。